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基本さえ押さえておけば大丈夫、英語エッセイの書き方【基本編】

英語でエッセイを書く時、どのように書いたら良いのか迷うかと思います。

日本語と違う、英語エッセイ独自の書き方…というものがあります。

エッセイ…と日本語で言うと、なんだか芸術的な作品を多い浮かべてしまうかもしれませんが、

ここでいう英語のエッセイは、「小論文、評論文、随筆」といったところでしょうか。

アカデミック・ライティングの観点からどのようにエッセイを書き進めていけばよいか解説します。

今回は英語のエッセイの基本的な構文・構造について解説してきます。

※今回は中上級者向けな内容です。あと…本記事は超長文です…あしからず…。

 

英語エッセイの書き方【基本編】

さて本題へ。。。

僕は一時期、アメリカの大学に入る為の試験対策に特化した語学学校に在籍していた事があります。

僕が教わった先生はとにかくエッセイに書き方にうるさく、徹底的にエッセイの書き方を叩きこまれました…

その先生と彼の友人は、アメリカの大学に入学時に必要なTOEFLの採点官をしていた事もあり、TOEFLへの対策を沢山教えてくれました。

彼に習った事を、サンプルエッセイを混じえて紹介します。

 

英語エッセイってどんな種類があるの?

細かく分けると多くの種類のエッセイがあると思います。メジャーなところでいうと

  • Process Essay
  • Definition Essay
  • Descriptive Essay
  • Classification Essay
  • Comparison-and-Contrast Essay
  • Cause-and-Effect Essay
  • Argument Essay

などでしょうか。だいたい名前からどんなエッセイか想像できるかと思います。

僕が紹介する基本構文は、だいたいのエッセイに対応可能ですが

  • Process Essay
  • Argument Essay

辺りは、少し特色が違うので当てはまらないかと思います。(また別記します)

 

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本記事で例文引用している書籍

本記事の最後に記載しています。気になる方は参考にしてみてください。

 

基本構文・構成

基本的な構文・構成について説明します。

以下の図が、多くのエッセイでも使われる基本的な構文・構成です。

 Introduction  paragraph Lead in sentence
 Definition
 Thesis statement
 Body  paragraph Topic sentence
 Supporting Sentence
 (Linking sentence)
(必要な分、Body  paragraphを繰り返し)
 Conclusion  paragraph Restatement
 Brief summary
 Final statement

 

正直、これだけ覚えておけば大体のエッセイは書けます。

僕が教わった元TOEFL採点官の先生によると、この形式に沿って書いているか・いないか…

も大きな採点基準になるそうです。むしろエッセイの内容はそれほど重要ではないそうです。

チェックシートがあって採点官の人たちは、

  1. え〜と…Introduction、Lead in sentenceは…あり✓
  2. 次に…Introduction、Definitionは…なし✗

のような感じで見ていくらしいです。(ほんとうにそのようなプロセスがあるか不明ですが、僕の先生はそう言ってました)

もちろん、誤字脱字、正確な文法の使用なども大事です。

更にこの構成、スピーチやプレゼンテーションにも対応が可能です。

色々な場面で役に立つこの構成、そこまで複雑ではないので、このまま覚えてしまうと良いでしょう。

 

だいたいparagraph数の相場は、

  • Introduction paragraph:1
  • Body  paragraph:3〜5
  • Conclusion  paragraph:1

です。なので全体で5〜7paragraphsが一般的です。多分5paragraphsが普通。

注意)センテンスの数ではありません。paragraph(段落)の数です。ちなみに”Body  paragraph”という言葉、複数のparagraphが合わさってBody  paragraphです。なのでBody  paragraph=単一paragraphではありません。

ちなみに1つのparagraph内のセンテンス数は~10くらいが妥当かと思います。少な過ぎもダメですが、多過ぎもあまり良くないかと思います。かと言って必要な内容を無理に省く必要はないです。8~10+αくらいに収まっていればスタンダードかな?と思います。

 

各パートの解説

僕が当時使用した教科書から引用させて頂き、例として解説していきます。

「Weaving It together 4, Connecting Reading and Writing, third edition」より

エッセイのタイプ:Classification Essay

エッセイのトピック:Classifying Personalities by Way of Astrology

Astrology(占星術)をテーマにしたエッセイです。

ここでは、「Classification Essay」を例に説明していますが、他のタイプでも基本は同じです。

※但し、process essayやargument essayは少し違うので別記事で書きます

それでは各部分を細かく見ていきましょう。

 

1. Introduction paragraph

 Introduction  paragraph Lead in sentence
 Definition
 Thesis statement

 

エッセイの序章・紹介といった部分です。

このエッセイは何について書いてますよ…というエッセイの概要といった感じですね。

このIntroduction paragraphは、以下の3項目から構成されています。

 

1-1. Lead in sentence

 Introduction  paragraph Lead in sentence
 Definition
 Thesis statement

 

これはエッセイの一番最初にくる部分。名前から分かるように読者を自分のエッセイに引き込む文章。

エッセイのトピック・タイプが決まったところで、Introduction  paragraphでは

”大きいgeneralな内容を書いてから、自分の言いたい小さいspecificな内容に落とし込んでいく…”

という事を行います。ここは、その「generalな内容の部分です。

今回の例「Classifying Personalities by Way of Astrology」から引用しますと

The ancient Greek scientists observed the dazzling stars in the sky and created basic astronomy. They named each constellation after the characteristics of Greek gods.

出典:Weaving It together 4, Connecting Reading and Writing, third edition

Astrologyに関しての基本的な情報をまずは書いていますね。

いきなりマニアックな部分や、超裏情報を書くのではなくまずは、一般的な情報を書きます。

1-2. Definition

Introduction  paragraph Lead in sentence
 Definition
 Thesis statement

 

これは文字通りです。そのトピックの定義を書くだけです。

今回の例「Classifying Personalities by Way of Astrology」から引用しますと

They used the 12 signs that appear in different periods in a year cycle to represent 12 human personalities. The 12 signs are Aries, Taurus, Gemini, Cancer, Leo, Virgo, Libra, Scorpio, Sagittarius, Capricorn, Aquarius, and Pisces. Each sign projects the character and personality of one specific Greek god. The person born under a certain sign has a personality related to the characteristics of that Greek god.

出典:Weaving It together 4, Connecting Reading and Writing, third edition

と、Astrologyの定義・説明をずらずらと説明しているだけです。

Astrologyには、どんな種類があって、僕らの性格がそれらに結びついている…といったAstrologyの定義ですね。

正直ここまでは簡単です。そのトピックに関する情報を書けば良いだけなので。

ただ、色んなエッセイを見てきた感想ですが、ここがはっきりDefinition!というよりは、

1-1.Lead in sentenceと一緒になっている場合が多いです。

なので必要以上に意識しなくても大丈夫だと思います。Introductionで大切なのは

General StatementsからSpecific thesis Statement へ

みんなが知ってる情報で注意を引きつけて、自分の言いたい内容へ導いく…といった

この落とし込みをうまくすることです。

1-3. Thesis statement

 Introduction  paragraph Lead in sentence
 Definition
 Thesis statement

英語のエッセイはこれが一番大事な部分です。

これさえ良い物が考え付けば、英語エッセイは8割は終わります。(いや7割か、6割か…)

とは言いすぎですが、それくらい大事です。なぜなら

「Thesis statement」=このエッセイは何について書いているのか

を表しています。

今回の例「Classifying Personalities by Way of Astrology」から引用しますと

These 12 astrological signs can be classified into the four elements in this world, which are wind, earth, fire, and water.

出典:Weaving It together 4, Connecting Reading and Writing, third edition

今までAstrologyについてのGeneralな観点で書いていましたが、

ここで、それらをwind, earth, fire, waterという4つのカテゴリーに分けることが出来る…

という、このエッセイの内容を書いてありますね。これを読んだだけで、このエッセイは、

12個ある占星術のタイプを4つのカテゴリーに分けた事を書いているんだな、とわかります。

 

はじめこの「Thesis statement」を書くことが大変に思いますが

複雑に考えず、このエッセイで自分は何を伝えたいのかをシンプルに考えて下さい。

 

Introductionに関する記事を書いてみました。良かったらこちらもどうぞ!

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2. Body paragraph

 Body  paragraph Topic sentence
 Supporting Sentence
 (Linking sentence)
(必要な分だけ、Body  paragraphを繰り返し)

さてbody paragraphは、エッセイの本体部分です。1.Introductionで書いた事について、詳しく書いていきます。

 

bodyを細かく分けると以下のようなイメージです。

今回の例「Classifying Personalities by Way of Astrology」を当てはめると

Body Body paragraph-1

(wind)

 Topic sentence
 Supporting Sentence
(Linking sentence)
 Body paragraph-2

(earth)

 Topic sentence
 Supporting Sentence
(Linking sentence)
 Body paragraph-3

(fire)

 Topic sentence
 Supporting Sentence
(Linking sentence)
 Body paragraph-4

(water)

 Topic sentence
 Supporting Sentence
(Linking sentence)

 

2-1. Topic sentence

 Body paragraph-1 Topic sentence
 Supporting Sentence
(Linking sentence)

これは、各paragraphで何について書いているかを示すもの。上記のparagraph-1で言えば、windについて書きますよって事です。

今回の例「Classifying Personalities by Way of Astrology」から引用しますと

The three signs in the first category are Gemini, Libra, and Aquarius. The characteristics of this element are just like the name of the element, wind.

出典:Weaving It together 4, Connecting Reading and Writing, third edition

そのままですが、各paragraphのTopicのsentence.

 

2-2. Supporting Sentence

 paragraph-1 Topic sentence
 Supporting Sentence
(Linking sentence)

ここが各paragraphの詳細内容の部分です。ここも言葉通り、2-1. Topic sentenceのサポートをしていくものです。

今回の例「Classifying Personalities by Way of Astrology」から引用しますと

The people in this category are natural-born debaters. Their skills allow them to have more advantages than others in their careers and enable them to overcome difficulties easily. A lot of people in this element are often important people in big companies. They are remarkable people compared to other groups. People in this category do not like steady jobs; they like work with challenges and prefer exciting jobs. Nobody know what is going on inside their heads, just as you cannot catch the wind.

出典:Weaving It together 4, Connecting Reading and Writing, third edition

今回の例「Classifying Personalities by Way of Astrology」では、占星術による12サインを4グループに分けています。そして、ここではその各グループの人たちが持つ性格や特徴などを書いています。
他のやり方としては、For example..といって例を上げても良いと思います。

 

2-3.Linking sentence

 paragraph-1 Topic sentence
 Supporting Sentence
(Linking sentence)

これは名前の通り、paragraphとparagraphをつなぐ為のセンテンスです。

paragraph末尾だったり、逆に次のparagraphの先頭に持って行く場合もあるので、括弧を付けました。

少しわかりずらいのですが、今回の例「Classifying Personalities by Way of Astrology」では

次のBody paragraph-2(earth)が以下のような出だしで始まります。

The second element, earth, includes the signs of Taurus, Virgo, and Capricorn…

出典:Weaving It together 4, Connecting Reading and Writing, third edition

恐らく一番簡単なのは、上記のようにfirst/firstly…second/secondly…

とparagraphの頭で順をおっていく方法でしょう。

別の方法として、「….といったことが特徴です。では◯◯という観点からはどうでしょう」と言って、次のparagraphに移るような方法もあるでしょう。

※最終のBody paragraphは、次にConclusionへ移るのでこれは必要ありません。

 

Body Paragraphに関する記事を書いてみました。良かったらこちらもどうぞ!

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3. Conclusion  paragraph

 Conclusion  paragraph Restatement
 Brief summary
 Final statement

 

これはエッセイの結論・総まとめですね。今まで書いてきたことのまとめの文章を書きましょう。

結局は結論を書く部分です。基本構文では

  • Restatement
  • Brief summary
  • Final statement

と分けて説明していますが、実際には

  • きっちりRestatement、Brief summary、Final statementを書く
  • Restatement、Brief summaryを合わせて書き、Final statementを書く
  • Restatementを書き、Brief summary、Final statementを合わせて書く

といったように、これは書き手によって様々です。うまくconclude出来るのであれば、固い形式にとらわれる必要はないと思います。

3-1.Restatement

 Conclusion  paragraph Restatement
 Brief summary
 Final statement

ここでは、1-3. で書いたThesis statementを再度書きます。

今回の例「Classifying Personalities by Way of Astrology」から引用しますと

Classifying personality by using the four elements is not a foolproof method, and there are many exceptions.

出典:Weaving It together 4, Connecting Reading and Writing, third edition

このように、全く同じでなく、多少言い換えをすると良いでしょう。

3-2. Brief summary

 Conclusion  paragraph Restatement
 Brief summary
 Final statement

ここがおさらい部分です。これまで書いてきた事の内容を纏めます。

今回の例「Classifying Personalities by Way of Astrology」から引用しますと

A person with the element water may have an impatient personality as in the element fire; a fire person may be interested in the field of art or music; a person in the element of wind may enjoy working in a steady job; and an earth person may have multiple lifestyles. Psychiatrists use many techniques to classify human personality.

出典:Weaving It together 4, Connecting Reading and Writing, third edition

総まとめなので、簡潔に各paragraphのポイントだけを絞って書くと良いと思います。また、今回の例はちゃんと書いてありますが、RestatementとBrief summary が一緒になっていることも多々あります。なのでキッチリとRestatementとBrief summary…と意識しすぎなくても大丈夫です。

※今回の例のエッセイでは少し変わった面白い表現をしています。
3-1. Restatementにて「there are many exceptions.」と書いて、ここBrief summaryで、今までbody paragraphで書いてきた全て逆の事を書いて纏めています。
通常であれば、普通の総まとめで大丈夫です。

3-3. Final statement

 Conclusion  paragraph Restatement
 Brief summary
 Final statement

最後は自分の意見です。トピックに関して自分が素直に思った事を書けば良いです。

これは日本語でのエッセイでも同じような事ではないのでしょうか。

今回の例「Classifying Personalities by Way of Astrology」から引用しますと

Although using astrological signs and the elements is a way of classifying human personality, there is not much evidence to support it since we have multiple personalities in general−but it is a fun way of classifying personality.

出典:Weaving It together 4, Connecting Reading and Writing, third edition

これもThesis statementと同様に、このエッセイで伝えたいこと大事な事の1つと考えて良いでしょう。

 

よろしければこちらも参考までに。。。

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まとめ

超長文になってしまいました…お読みいただきありがとうございます。もっと短く書きたかったのですが、言いたいことを全て伝えていたらこんなに長くなってしましました…。基本の構成さえしっかり覚えておけば、どうにでも対応が可能だと思います。初めは長い文章を書こうと思わなくても大丈夫です。変に凝って長くすると自分でもよく理解できなくなります。僕は凝りすぎて、よく「あれ?これ何について書いてるんだっけ…」となりました…。

僕のお伝えした各パーツを1センテンスだけでも、とりあえずエッセイになります。ショートエッセイから初めて徐々に長いものへと移っていくのがよいと思います。基礎をしっかりおさえて、良いエッセイが書けるようになって下さい!

それでは!

 

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